三小鳥の地産の名言

通行人、住人、働く人からいただいた、地産の名言集。パッと見た限りでは謎めいて見える言葉の断片ですが、その土地その時代の息吹がそのままに伝わってきます。人柄やその人の生活の背景を想像することで、その街の輪郭は生き生きとより息づいて見えるはず。

弁当が嫌いなんだよ。箱に入ってるから。

70代/台東区/惣菜屋
あくまでお茶碗にもられたご飯とは別で、小鉢に盛られたお惣菜を戦前から愛してこられたからこその発言に座布団一枚!

豆だけは煮てるけど。

70代/台東区/惣菜屋
何があっても豆は絶やさない。煮豆は惣菜の要ですね

ちょっとね、ハッピーの時間。

台東区/インド料理店
毎日「すごく」ではなく「ちょっと」ハッピーなのがいいですね。

金継ぎ?こんなの1円50銭の皿なんだから

70代/台東区/惣菜屋
さらりと銭という単位が出てきました。さすが戦前生まれ。1円50銭というからには相当の年季の入ったお皿、お店の顔とも言えそうですが、そんな大事なお皿をいかにも大したものでも無いように敢えて言い放つところが江戸っ子の粋と言えましょう。(金継ぎ=割れたり欠けたりした器を漆で接着し、金粉等で装飾する伝統技法)

風呂屋の前は全部おでんや屋台。

台東区/魚屋
当時はお風呂のある家も少なく、大人も子供も皆銭湯へ。子供にとっては最高のおやつ、大人にとっては風呂上がりの一杯の楽しみ。一軒では足りなかったに違いないですね。

パンなんてあれは前菜だから

70代/台東区/惣菜屋
パン派のみなさんすみません!これもおかずを愛するが故……。

それでみんな独立したのよ。東京オリンピックの前に。

70代/台東区/惣菜屋
当時、東京オリンピックが開いた幾多の旅立ち。感慨深いですね。
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